病院の病棟と一口にいっても、さまざまな種類があります。そんな中、病棟に配属された看護師は、それぞれの病棟の特色に合わせたケアをすることが求められます。そこにしっかり順応することができれば、患者や家族との人間関係も築きやすくなります。
数ある病棟の中でも、重症者が入る急性期病棟は、緊急性が高い現場です。さまざまな知識を持ち、手早く適格に処置にあたる能力が求められます。患者の入院も短期間となり、中には生死に関わる悲しいシーンに立ち会うこともあります。そうした中でも、自身の感情をコントロールしながら冷静な対応が求められるため、心の切り替えができる方に向いています。
中には小児向けの小児病棟も存在します。そのような病棟では病棟保育士が在籍するようなケースもあり、医療従事者以外のスタッフと密に連携を取る必要があります。実際の病棟にはプレイルームがあったり、壁に動物などの絵が貼ってあったりと他の病棟とは違った雰囲気があります。
また、少しでも子どもの気持ちが明るくなるよう、季節のイベントがあったり、プレイルームで絵本の読み聞かせの時間があったりと、病院によってさまざまな取り組みがなされています。
子どもと成人では生活スタイルも変わってくるため、看護師は病棟にいる子どもたちが少しでも快適に過ごせるよう接していかなければなりません。中には、長期入院が必要となり、母親や父親と離れて暮らすことになる子どももいます。そうした子どもの多くは、一人で不安や寂しさを抱えているため、精神的なケアにも注力しなければなりません。
病棟で働くことを志している看護師の方は、ぜひこうした各現場の特徴を知り、職場探しの参考にしてみてください。